前世の記憶

1/1
前へ
/1ページ
次へ

前世の記憶

私がまだ5才頃の出来事。 その時期に流行っていた病で高熱を出し寝ていた時 「うわぁ!」 突然、頭の中は聞いた事の無い言葉で溢れかえった。 乙女ゲー・フラグ・悪役令嬢…… どれも聞いた事の無い意味不明の言葉。 「な、何?」 まだ幼い私には訳が分からなかった。 私が困惑していると視界が眩しい光に覆われた。 途端に一人の女性が「四角い何か」を操作している場面が出た。 「何だろう」 ジッと見ていると遠くから声が掛けられた。 「リリ…ア……リリア」 目を開けるとお父様とお母様、メイド達が私を心配そうに見ていた。 「良かった、目を覚ましたのね。一週間も起きなかったのよ」 どうやら私は長い眠りについていた様だ。 「それにしても…悪役令嬢?何かしら」 さっき見たものは夢なのかと疑問に思って 聞いてみると、「まだ治っていないのでは」とめちゃくちゃ心配された為 この話は決して人には言わないと心に誓ったのだ。
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加