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4.シリアルキラー!!
湖の辺りのキャンプサイト。
夜になれば、ここは静寂に包まれる。
彼らはそんなキャンプサイトへ遊びに来た若者たちだ。
「いぇ~い!」
「ファイアアアアアアア!!」
「もう、勇気くんも旗雄くんもはしゃぎすぎ~」
勇気と回収旗雄は、キャンプファイヤーを囲って踊る。
「いやいや~、そういう人子ちゃんこそ~」
旗雄は犯人子を指差し笑う。
「そんなことないもん!ねー、花子ちゃん」
「はしゃいでる勇気くんかわいい……」
「こんのバカップルが」
4人は暖かな火の明りに包まれ、楽しいひと時を送っていた。
この後、4人に悲劇が起こる事も知らずに……。
「ねーえ、人子ちゃーん。トイレまだー?」
花子がトイレに向かって呼びかけるが返事が無い。
「あけるよー?」
花子はバールを取り出しトイレの扉をこじ開ける。
「キャー!!」
響き渡る花子の悲鳴!!
即座に駆けつける勇気と旗雄!!
「花子ちゃん!?」
「一体何があったんだ……!?」
そこにあったのは、人子のものと思われる血痕だった………。
「嘘だろ……そんな……」
「に、人子ちゃん……」
その時、旗雄が動く。
「うわああああ!!俺は逃げるぞ!!こんな危険な所にいられるか!!」
「あっ、旗雄!ちょっと早いって……」
勇気の声は届かず、旗雄は走り去っていった。
「ようやく、二人きりだね……花子ちゃん」
「ゆ、勇気くんったらぁ……」
……おい!!ナレーションの俺が言うのもアレだけどさ!!お前らバカか!?
「…静かに!何か聞こえるよ」
グッジョブ!
「足音……近付いてくる!」
デンドンデンドン!!
「ウオオオオオオオ!!」
その瞬間、大きな鉈で入り口の扉が破壊される。
「きゃあああああ!」
「うわああああ!!」
そして、そこに現れたのは、マスクを被った人子だった……。
「……て、うおおおおい!!正体を言うなアホ!!」
人子はマスクを脱いで叫ぶ。誰がバカだと。
「お前だよ!!一瞬でバラしちゃったらつまらないでしょーが!!」
言っとくけどな。旗雄も人子も、名前が壮大なネタバレに繋がってるんだよ。
「そ、それは仕方ないじゃん……」
でもさ、俺。そんな人子の事、好きだぜ。
「な、ナレーション……」
「……は?」
勇気は開いた口が塞がらない。
「帰ろっか、勇気くん」
花子は勇気を引っ張って、コテージを後にした。
「ナレーション……実は私も、あなたのことが好き」
人子……愛してる!!
そして私と人子は、アツい夜を過ごしたのだった……。
「最低な終わり方だっね、花子ちゃん」
「あー、そのことなんだけど、そろそろネタ尽きてるみたい」
「え、早!!」
「今後どうなっちゃうんだろう」
「もう少しだけ頑張って……」
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