なぜ人を嫌うのか?

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ある友人にこう言われたことがある。 「いつも読書ばかりしているけど意味あるの?」 わたしとその友人の他にもう一人いて、そのもう一人は「そんなこと言うなよ」とわたしに問いかけた友人をひどく非難した。 もちろん、問いかけた友人はわたしに嫌味を言いたかったわけではなく、あとで聞いたところ単なる興味だったという。 私にとってその問いかけはとても面白いものだった。 結論から言ってしまうと、本を読むことに意味なんてない。 そりゃそうだ。ゲームをするのに、漫画を読むのに、お酒を飲むのに、意味なんていちいち持たないだろう。楽しいから人はその行動を繰り返す。 ただ、ここで押さえておかなければならないことがある。 それは“その楽しさは人それぞれである”ということだ。というのは、ゲームが楽しくて何時間もプレイできる人もいれば、ゲームが嫌いで一切やらないという人もいるということである。 この視点が抜けると、トラブルになりやすい。 なんかあの人は自分の楽しいことを否定してくる人だという印象だけが残り、あの人とは馬が合わないと思ってしまったり、もしかしたらそこでバトルが勃発することになってしまったりするかもしれない。 でも、価値観がそれぞれで、あの人はゲームのこと好きじゃないんだと理解し、その背景にはどんなことがあるのだろうかと視点を切り替えるだけで見える世界は変わる。
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