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いや、辞書的な意味を考えるのであれば上記にあげたイメージで正しいと言い切れるが、現代社会においてその言葉の意味をそのまま適用してしまっていいのだろうかという疑問は晴れない。
果たして我々は一人で生きているのだろうか。
この問いかけにヒントがあるように感じる。
自立という言葉に執着し過ぎることで、自立を成し遂げるハードルが勝手に上げてしまっている。よくよく現実と照らし合わせてみると、一般的に自立している大人でもきっと誰かを頼っているはずだ。
人は一人では生きていけないということを念頭置かなければならない。だとするのであれば、自立というのはもっと違った捉え方ができるのではないか。
ここにおける自立とは、「他者に頼ることができ、また他者に頼られた際には手を差し伸べられて共に困難や課題に対して解決できる能力が備わっていること」を指す。
もちろん、これだけでは自立を表現し切れていない。だが、この視点が抜けていると、何でもかんでも自分でやらなければならないという重荷を背負ってしまう危険性がある。そして、そのハードルの高さが自立というものへの障壁になってしまうのだろう。
自分はどうしても誰かを頼ってしまう。
一人で何でもかんでもできない。
そんなことは当たり前だ。
どんな立派な人間であろうが、誰かを頼って生きている。
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