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では、自立が芽生え始めるのはいつ頃なのか?
この疑問を晴らすためには少々発達心理学を持ち出してこなければならない。
まず、幼児期に一度自立のきっかけをつかむ。
専門用語を使うのであれば、第一次反抗期である。
いわゆる、イヤイヤ期である。
今までは母子一体の中で安心感を抱きながら外界の不安な事柄に立ち向かって行くというところにあったが、イヤイヤ期に移行していくと、もっと自分で色々なことをやってみたいという欲求が芽生えてくる。そうすると、自然と母親の手から離れて行動するようになっていく。
この過程で、初めて自分一人で何かを成し遂げるという経験を積む。
そして、学童期後半から青年期前半にかけて自立への着手が始まる。
そこでもまた反抗期に直面することになる。
つまり、反抗期とは自立に向けた重要な時期であり、その時期をあっさりと過ごしてしまうと、未分化なまま青年期後半を迎えることになってしまう。そうなれば、「いい子なんだけどどこか主体性がないな」となってしまう可能性がある。
ここでもう少し深く踏み込むとしよう。
今までは自立の芽生えのことをピックアップしてきたが、そもそも自立は必要なのだろうか。
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