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女性は、財布からお金を取り出して支払う。
しっかりとお金を受け取った店主は、
「はい、まいど〜。また、よろしくね!」
と言いながら、お金をレジに直した。
そこで、
「あの、・・・」
と小さな声で女性が言う。
店主が、まだ何か?といった感じで視線を返した。
女性は申し訳ないといった雰囲気で、後に続く言葉を漏らした。
「ここ、占い、・・・してもらえるんですか?」
店主はキリリッと目を鋭くさせ、両腕を組んで答えた。
「やってるよ。どこかで聞いてきたのかい。」
そうして急に、ニヤリと不気味に笑みを浮かべるのだった。
半信半疑だった様子の女性は、占いをする、という事実を確認出来て、やや安心した感じだったが、それからどうして良いものか迷い躊躇していた。
「ここじゃ邪魔だから、奥へどうぞ!」
と店主が店の奥へと案内する。
誘われるままに女性と子供は、店の奥へと入っていった。
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