不気味な光を放つ、嫌なものに囲まれていた。

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私は、湖の側に立っていた。 あたりの景色は、濃い霧に包まれて、朝なのか昼なのか夜なのかもわからない。 足下が、揺れる。 湖の中で何かが蠢いているようだ。 私は、湖を覗き込む。 黄色い、3つの光が見えた。 いや 目があった。 心臓を冷たい手で掴まれたような嫌な感じがした。 湖から、海藻か、ナマズの髭のようなものが何本も現れる。 その先端には、硬く尖った、金属質のトゲがある。 そのトゲの一本が鋭い先端をわたしの方に向けた。
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