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「説明ありがとうございます、だいたい分かりました。それで、どうしてぼくを探しに?」
「藤枝さんが、この亀戸天神社のウラガミ様だと思って、会いに来たんです」
「え? それは……」
「黒い煙、見えたんでしょう?」
「……まぁ」
「ウラガミ様にしか、死気は見えないんです。なので、あなたは間違いなくウラガミ様。ヒナゲシ会に入ってくれませんか? お願いします」
沙雪が頭を下げる。いつでも、ウラガミになってくれというのは彼女で、一番に頭を下げるのもそうだ。
「ぼくは、ただの大学生です。能力がどうとか、そういうことを言われても……」
「汐吉、沙雪。大事なことを言ってないよ」
「え?」
「死気のこと」
「あ、しまった」
蒼早に指摘をされて、そのことを話し忘れていたことに気付く。仕方なさそうに、蒼早が続けた。
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