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―「私、死んじゃうの?」
―「大丈夫です。ウラガミ様がいるから」
―「ウラガミ様?」
―「とても頼れる、方々が」
亜子の手を両手で包むようにして握る。彼女はようやく、泣くのをやめた――。
「はっ」
急に色彩のある世界に戻った若葉は息をのんで周囲を見る。
「若葉、よくやった」
「え……」
「浄化、できたぞ。金崎さんの目があいたんだ」
「う……」
汐吉が言うと同時に、亜子がうめく。見れば、黒い煙は見えなくなっていた。
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