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ところ変わり、病院。汐吉、若葉、瑞樹、紅乃は疲れた様子で椅子に座っていた。
「待たせたな」
「真菅……!」
真菅が病室から出てくる。そこは、天芽と亜子が運ばれた部屋だった。
「二人は診断の結果、異常なしだ。明日には退院できる。今日は安全のために入院するということになった」
「そっか、よかった……、いやよくはないけど、よかった」
「そうですね」
若葉もうなずく。一時はどうなることかと思われたが、ひとまず落ち着いた。
「しかし、災難だったな。明坂さん、でしたっけ」
「ええ、あってるわよ。死気? っていうのね、今度同じようなの見たら真っ先に喰代さんに連絡します。ああいうのを相手にするって大変ねえ」
天芽のことで迷惑をかけたと思っているのか、気まずそうに謝りながら息をついた。
「はぁーあ、二俣くんに頼まれる仕事って、ろくなことがないなあ」
ぼそっと瑞樹がいったそれに、汐吉は耳を疑った。
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