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「いらっしゃい、藤枝」
「蒼早くん、分かってるなら――」
「はいはい、終わらせたよ、と」
口うるさくいわれるのはかなわない、というようにゲームを一時停止してスリープモードにした彼が、若葉の顔を見上げる。
「ようこそ。歓迎するよ、亀戸天神社のウラガミ様」
珍しく、ニコリと笑う。微笑む彼は確かに美少年だと認識し、若葉はややたじろぐ。
「ど、どうも……」
「どうしたの? さっきは息のあったコンビネーションできたじゃん」
落ちた携帯電話を若葉が拾ったときの話だ。
「なんだか……、いたんだ、って……」
「……?」
ますます意味が分からない、といいたげに蒼早が首を傾げる。
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