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「ああ。つまり、これ以上治安が悪くなると死気が頻発する可能性があるから、Cさんを捕まえたい。しかし手掛かりがこれしかない。そこで、もしCさんが、死気が原因でBさんを殺したのならヒナゲシ会の手助けがいるから捜査に加われ、そういうことだろ?」
静かに聞いていた沙雪は、目をキラキラさせた。
「そうです! 喰代さん、よく分かりましたね!」
「僕も分かってたし」
「オレは全然。さすがっす、兄貴!」
「兄貴はやめて」
兄貴呼びには慣れていない汐吉はやんわりと拒否する。蒼早は写真をまじまじと見つめた。
「調べるのはいいけど、これじゃ男性か女性かも分からないんじゃないの?」
「そうなのよ。だからさっきも、三人がうつっていた、っていったんだけど」
三人うつっているのは確実だが、性別までは分からない。靴は男女ともに履いていそうなスニーカーだ。量産品の。
―二俣くんの靴ではないな。
沙雪を利用して、天芽と亜子を引き合わせたと思われる彼がやったのかと思ったが、靴は違っていた。
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