85人が本棚に入れています
本棚に追加
「傾聴と似たものです。あちらは声を聞くものですが、こちらは記憶を読むそうですよ」
「死気に憑かれるまでの記憶ってことかな」
「おそらくね。最後が統率。これはねぇ、補助と同じであんまり分かってないのよね。ウラガミを統率できるってことだと思うのだけど」
「様々な能力を持つウラガミを統率するってことか」
「……? 姉御、もうトウソツしてるっすよ。リーダーだし」
快次が不思議そうな顔で尋ねる。沙雪は思わず、う、と小さく嗚咽をもらした。
「布瀬さんっ……なんていい人なの……」
「え? え? どうしたんっすか」
「意味的には確かにね」
うんうん、と蒼早もうなずく。汐吉も、彼らに同意だった。蒼早と出会い、汐吉に話をし、若葉を勧誘して、ウラガミ様候補の快次を掘り当てる。
その人物たちを束ねているといえば、そうだ。
最初のコメントを投稿しよう!