第十二章 一.

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「……明坂さんは徒歩だった。まず駅の監視カメラを確認して、映っていなければここから徒歩圏内にいるということが考えられる」 「そ、そっすね……そうなんすね」  よく分かっていないものの、とりあえずうなずく。 「そこから……は、松浪さんや真菅に聞いた方がいいだろうな」 「オレ電話しときましょうか」 「ああ、じゃあ松浪さんに――って、一応店に来ることになってるんだった。真菅にも俺から言うから、そうだな……。蒼早たちに言っておいてくれるか?」 「分かりました」  何も頼まない、というのも気が引けたためそんなふうに頼む。快次はこくりとうなずいた。
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