第十二章 四.

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「そう。僕、仕事するから自由にしてて。トイレに行きたかったら言ってくれたら案内するよ」 「了解です!」  そういうと再びペットボトルを口につける。 「……まだ足りないのか。まだまだ死気を送り込まないと……」  侑斗が爪の先をかむ。モニターに映し出したのは、喫茶カンテラの入り口。 「喰代を恨むまで死気で満たさないと、傀儡にはならない」  ガリッ、と口にしていた爪の先を、かみちぎった。
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