第十三章 三.

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 話し方もなんとなく若い、というか……快次に近い。  どう答えたものか、と口をつぐむ汐吉に代わり、蒼早がさっと右手を出した。そこには彼の名刺がある。 「これ、僕の名刺。もらって」 「お? おお、どもどもー」  軽い調子で受け取った彼は、それを見てふむ、と読み上げる。 「警視庁妖対策課ヒナゲシ会所属、鹿占……なんて読むん?」 「あおさ」 「あおさ、ね、なるほど。ちょい待ち」  胸ポケットに手を入れたと思えば、ボールペンを取り出し、名刺にサラサラと何かを書いていく。
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