第十四章 一.

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「二俣くんを探せばいいんだ」 「彼を? どうして」 「俺は怪しいと思っている。なんていうか……、最有力容疑者だ。でも信じたい気持ちもある。だから、容疑者でないことを証明するために、二俣くんに会いに行こう。関係ないと分かれば、もう二俣くんを追いかける必要もないし、俺たちも死気についてもっと調べられるはずだ」 「……それには賛成するけど、居場所なんて分かるの?」 「それは……、真菅に頼む」  調べてもらっている瑞樹のことで何か進展があるかもしれない。一度、連絡をしてみることにした二人は、鳥居をくぐって外へ出ると歩道の端に寄った。
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