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「汐吉は、二俣侑斗が絡んでいると思っているのか」
『それを確かめるためにも会いたいんだ』
「常連ならそのうち店に来るだろう」
『そのうち、じゃ遅いんだよ。……言おうか迷ってたけど、紅乃が……』
「和氣さんが? どうした。前も何かいいかけていただろう」
電話の向こうで言い淀む空気が伝わってくる。あの時はなんでもない、と答えられたが今回はどう答えるか。
ためらったであろう後、ポソ、と言う。
『シフトに入っているのに店に来なかった』
「何?」
『電話もつながらない。いや、それはともかく、無断欠勤は初めてだ』
「…………いつからだ」
『え?』
「いつから、連絡が取れないんだ」
『シフトに入ってたのは火曜日だ。詫びの連絡も何もない』
火曜日以降、とはいっても二日ほどだが、汐吉の前に現れていないということになる。真菅は嫌な予感を察知していた。
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