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「……そうだな。俺たち、あ、紹介が遅れて悪い。この子は鹿占蒼早。友達……仲間だ」
「鹿占さん。金崎亜子といいます」
「どうも。蒼早で呼んでくれた方が助かる」
「そうなんですか? 分かりました」
「蒼早、富岡八幡宮に行ってみよう」
「了解」
「金崎さん、ありがとう」
「いえ。あ、そうそう、待って、店長さん!」
亜子は、早速行こうとした汐吉を呼び止め、鞄からあるものを取り出した。
「これ、東京十社巡りを使用って決めた時に紅乃ちゃんがくれた地図です。行ったところに丸をつけてるから、よかったら」
「あ……でも、これ」
「大丈夫、またもらいますから」
「そうか……、ありがとう」
礼を言って紙を受け取る。確かに、四つに丸印がしてあった。
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