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「さて、ここまで来たわけだから……、悪あがきしてみる?」
「え?」
「私、こうやってちゃんと来たことないのよね」
「それは俺も」
「僕も」
「ぼくも……」
成り行きを見守るように黙っていた若葉までもが、他の三人と同じように同調する。
「有名だから行った気になってたけど、こんなに、広いなんて知らなかったくらいよ」
一歩二歩後ずさりながら、鳥居を見上げ、境内を見渡すように首を動かす。
「喰代さんと蒼早くんはもう探したのよね?」
「手分けして、ざっと」
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