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いつもの汐吉ではないと感じた蒼早は素直にうなずいた。これ以上刺激してはいけない、と直感で察している。
『――実は、明坂さんではなくて、二俣の携帯を調べた』
「……え?」
『居場所を知りたいと言ったのは汐吉だろう。それもあって。そしたら、驚いた。三人の携帯が同じ場所にある』
「どこだ」
『富岡八幡宮と門前仲町駅の中間あたりにあるビルだ。地図をその携帯に送る』
「分かった」
『警察官を向かわせる。私も急いで向かう、もし乗り込む気なら気をつけろよ』
「……ああ。大丈夫」
『もしかしたら、凶器を持ってるかもしれない』
あの写真に写っていたのが、二俣侑斗、彼ならば。
「俺は“浄化”の能力を持つウラガミだ。ヒナゲシ会の仲間もいる。だから、信じてくれ。俺も信じるから。今まで以上に、真菅のこと」
『……後でな』
「ああ」
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