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三階におり、レンタルスタジオだった部屋へと向かう。ドアがついているが、あけようとしても開かなかっった。
「……鍵がかかってる」
「入口はあいてたのに?」
「四階の部屋もドアはあいてたよ」
「……先に劇場を確かめよう。そこが空振りなら、ここに戻ってくればいい」
「ピッキングもできないし、仕方ないね」
汐吉の提案にうなずいた四人は、二階へと移動する。
「……広いだけで、何もないな」
「てか、電気つかないの? ここ」
劇場なため、窓はない。外の光は入ってこないのだ。
「ついたらついたで怖いじゃない!」
「ショートしかねないからですか?」
「そうよ。火事にでもなったらどうするの? 私たち不法侵入してるのよ!」
―自覚はあったのか。
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