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「……これは? ドライバー」
「マイナス?」
「一式ある。こっちには安全ピンやクリップ……」
「持っていこう。細長いものは有利だ」
「……蒼早さん、やけに詳しいですね」
「ドラマの知識」
「ああ、松浪さんが見てるやつ?」
「そういうこと。あ、こっちにはハンマーとかもある」
「……それは置いていったほうがいいんじゃないかな。危ないよ」
「そうだね」
若葉の意見を素直に聞き入れ、ゴム製ハンマーは元の場所に戻し、ドライバーセットだけを持って汐吉と沙雪のもとへと戻る。
「これ見つけた。試す価値はありそう」
「そうか。これで鍵があくか試してみよう」
「開かなかったら?」
「帰る。しかないんじゃないか」
「確かに」
ドライバーセットやクリップは汐吉が持つことになり、四人は再び三階へと戻った。
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