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「あとで話すから。立てるか?」
「は、はい」
コクコク、とうなずく彼女を支えて立ち上がらせる。
「とりあえず、ここを出よう。正直薄気味悪い」
「そうね。みんなで夕飯にしない?」
「僕たちの家で?」
「そう。明日のことも話したいし、和氣さんをゆっくりさせてあげたいわ」
「お邪魔することにしよう。紅乃、いいか?」
「大丈夫です」
家に帰りたいだろうに、汐吉に尋ねられると反射的に首を縦にふる紅乃は素直にうなずいた。
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