Story-Final 最強の子供たち

13/13
前へ
/163ページ
次へ
世界最強の魔術師鈴重夜道。その息子と娘の朝道と奏。 まだ魔術もろくに知らない二人は父の背中を見据えて駆け出す。 今はまだ夜道たちの時代かもしれない。 けどいつかは自分たちの時代が来る。 朝道、奏、それに美空。 次の世代は着実に力を付ける。いつの日か、最強の父に認めてもらえるくらい強くなってみせる。 「今日のご飯はすき焼きだってお母さん言ってたよ!」 「そうか。すき焼きなら天倉も食えるだろ?好き嫌いあるか?」 「いえ!すき焼き大好きです!」 「こりゃあ肉の争奪戦だなっ!」 「俺から肉を奪えると?全力で抵抗するから覚悟しとけ」 「お父さんが全力なんて出したら鍋壊れちゃうよ?」 「アハハハ!確かに!」 「その時は天倉の力が暴走したことにすればいい」 「ええっ!?そ、それは酷いですよ!!」 可能性なら十分ある。美空もだが、何よりも朝道と奏には確証に近い物さえある。 だって二人は───欠陥ありきで最強になった男の子供なんだから。  ─ 完 ─
/163ページ

最初のコメントを投稿しよう!

103人が本棚に入れています
本棚に追加