Story‐3 闇に狙われた魔の力たち

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見た目はお淑やかで大人しそうな美空だが実は意外と子供っぽくてお茶目なところがある。黙っていたら清楚な美少女、蓋を開けたらおてんば美少女と軽いギャップの持ち主だった。 どちらにしても、朝道から見ても美空は美少女と呼べる顔立ちをしている。だから付き合ってる付き合ってないの下りで朝道は内心ドキドキしてしまっていた。 (クッソ~、軽々ととんでもない冗談言いやがって美空の奴……こっちの身にもなって欲しいぞ…) 正直な話、朝道は美空に少なからず好意を抱いていた。容姿だけじゃなくお茶目な中身もだし、何よりこの気さくな雰囲気に引かれていた。 「ん?どうかしたのあさみん?」 「な、なんでもねーよ」 ぱっちりした目で見つめられつい顔を背ける朝道。彼も年相応の男子高校生ということだ。 「つか、俺に付いてきてていいのか?お前も用事があって外出てたんだろ?」 「私の用事はもう済んでるから大丈夫。暇だったし、あさみん面白いからしばらくお散歩に付き合ってあげようと思って」 「……そうか。なら礼としてなんか奢らせてくれ」 「最近出来た喫茶店の目玉商品がいいな」 「バチクソ高いで有名なあの喫茶店のこと言ってんのか…?セレブが行きそうな喫茶店に俺みたいな庶民が踏み込めるわけねーだろ。ということで自販機探すぞ」 「懐がミジンコだなぁあさみんは」 「ミジンコちゃうわい」
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