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「ぼくに代わって、樋口一葉文学を整理して、きちんと出版してくれ」
明治時代、雑誌に小説を掲載しても現在のように単行本として出版されることはほとんどなく、特に女性作家の場合、報酬は「かんざし一本」ということもありました。
それでも一葉は極貧にあえぎながら美文で小説を発表してきたわけです。
一葉をもっとも深く愛した馬場胡蝶の誠意と男気を理解している斎藤緑雨。「一葉作品出版」を遺言で依頼された馬場胡蝶は一葉作品を世に送り出します。その結果、現在でも明治の息吹を感じさせる擬古文が残され、研究もされているというわけです。
上記の方々の尽力、文学の絆の深さには頭が下がります。
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