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これは中編だったと思います。
男が喫茶店で産科医を待つ間の、「溶けたアイスクリームがガラス容器のふちから流れ出しそうな描写」や「組織に雇われて男の命を狙う殺し屋のラーメンの麺を一本ずつ食べる奇妙なクセ」などを、なんとなく覚えています。
(タイトルを覚えていないのに、なぜかこんなことは脳裏に残っているというのは、安倍公房の筆力でしょうか? それともわたしの記憶違いでしょうか?)
SFっぽい作品だったから、当時十代のわたしが手に取ったのでしょう。
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