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長々とタイトルの「清少納言」と乖離した文章を失礼しました。m(__)m
ここでやっと「カンガルー・ノート」に触れたいと思います。
まず一読して笑えます。
もっとも、この作品は安倍公房が自身の入院生活を諧謔的ファンタジーに仕立てたようです。
闘病中の、心理的、肉体的な辛さや苦しさを一切書かず、医療関係者への不満も愚痴もありません。
そういう個人的な苦痛を書くことに一種の「照れくささ」があったのか、あるいは一つの作品の中に悪感情の「毒」を吐き出すのは作品をぶち壊しにする、と判断したのかもしれません……。
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