70 平安時代の貴公子とその周辺 武者・平致光(むねみつ)

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なぜか平致光(むねみつ)が一方的に済子女王を襲ったとはされず、 「済子(なりこ)女王が滝口の武者・致光を誘惑した」  という説があって「平致光は美男だったにちがいない」とされたわけです。  本当なら被害者であるはずの身分が高い済子(なりこ)女王。なのに「済子(なりこ)女王の方に責任があった」という記録があるというのはなぜ? 想像するに、彼女は斎宮になることを「イヤだわ。ほんとに不満よ。悲しい人生だわ」と周囲に愚痴っていたのかもしれませんね。
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