70 平安時代の貴公子とその周辺 武者・平致光(むねみつ)

8/10
前へ
/1152ページ
次へ
 長徳二年(九九六)。 中関白家の伊周が妻を「花山法王に奪われた」と勘違いしたことから花山法王襲撃事件を起こします。致光は「花山法王に弓を射た張本人」として検非違使に家宅捜索をされ、捕縛されかけます。捜索の網をかいくぐり、平致光は一族ともども巧みに逃亡。  おそらく、自分の領地がある筑紫へ身を引いたのではないかと考えています。  それにしても奇妙に思うのは、わたしだけでしょうか?  済子女王密通事件でも、長徳の政変でも、姿をくらますのが上手すぎる平致光。 (誰かが裏で支援している?)
/1152ページ

最初のコメントを投稿しよう!

55人が本棚に入れています
本棚に追加