68 明治の女流作家 田沢稲船

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 この「参られそうろう」の部分が、「羨て候(うらやみてそうろう)」と誤読されてきたため、一時は 「半井桃水を小説の師匠として敬愛していた一葉の恋は破局したが、同世代の稲船は大恋愛の末に自分の小説の師である山田美妙と結婚した。きっと一葉は羨ましかったのだろう」 「自分の作風とはまったく逆の稲船の才能について、羨んでいる」  といった解釈がされてきました。  一葉が達筆すぎたせいで誤読されてきたというわけです。
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