68 明治の女流作家 田沢稲船

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 十六歳で尋常小学校高等科を卒業。友だちの医者の娘・新藤孝(たか)が女医を目指して東京へ行ったことに刺激されます。 「わたしも女医になる!」  と両親を説得して上京。  かといって本心から医師を目指していたわけではないため、挫折します。 鶴岡に連れ戻されたものの、入り婿と離縁。 「今度は画家を目指す。美術学校に再入学させて」  と交渉します。 「二度も婿養子を離縁したことで、近所の外聞が悪いからほとぼりがさめるまで他所にやっておこう……」という親の思惑も手伝ったのかもしれません。稲船は再び上京します。
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