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その三年後(長和五年 一〇一六)、従三位に叙せられますが、在任八日目で蔵人頭を更迭されます。何か不手際があったのか、怠惰だったのか? 暴言でも吐いたのか?
九月、三条帝の愛娘・当子内親王と密通。
当子内親王は伊勢の斎宮職を終了し、京へもどったばかりでした。
「当子の世間知らずにつけ入って、たかが三位の男が、しかも蔵人も勤まらず暴力事件を起こしたしょーもないヤツに娘はやれぬ! というより、臣下は皇女を娶ることなど許されておらぬのだ!」
パパ三条帝、当然の激怒です。
そのとき道雅が詠んだ和歌が、
今はただ 思ひ絶えなん とばかりを 人づてならで 言ふよしもがな
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