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「Ciao レオン。どうしたの、そちらは今真夜中でしょう」 「サキとミルテの花が出来るのが嬉しくてさ。見直し作業してたらこんな時間になってた。で、サキの顔見てからじゃないと寝られないと思ったから」  何言ってんだか、と咲希は笑いながら肩を竦めた。  スマートフォンのLINE電話にアクセスして来たのは、今現在遠くイタリアミラノにいるレオン時任だった。ビデオ通話で互いの顔を見ながらの会話だ。  多少画像の乱れはあるが、どこぞのモデルかのような容姿はハッキリと分かる。  さすがはイタリア人の血が流れている男だ。女の人は口説かないと失礼くらいに思っているのだろう。
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