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日比谷公園も皇居も見渡せる絶景のスイートルームで、柊平さんが私の足を撫でて、うっとりした表情をしていた。
変態だ。
だからストレートに言った。
「柊平さんって変態ですね!」
「うん、そうなんだ。だからいくつもあったお見合いも全部断ってきた。私の天使をずっと探していた」
「天使って……頭大丈夫です?」
「楓子ちゃんは面白くて可愛いね」
柊平さんは私に詰られて悦んでいる。やっぱり変態だ。
ストッキングを脱がされたけど、あまりにもゆっくりと下ろしていくから、肌に擦れる感覚にゾクゾクした。
まず右足。
ストッキングの色が黒だったから、穿いている左足との差が歴然で妙に恥ずかしい。
足を持ち上げられて身じろぎしたけど、柊平さんはお構いなしにその足の甲に口づけた。
跪いて足にキスする柊平さんの姿は、どこかの美術館に飾ってありそうなくらいに絵になる。
ちいさな私の足。右足の小指を口に含まれて、私は思わず声をあげた。
「あっ! いやっ、んっ……!」
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