星のない空と復讐劇 (私目線)

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7月のまだ少し暑い夜、高校最後の夏休み私は友達の葵と私は星一つ無い夜空を見ていた。「昔話、しても良い?」私は葵7に聞いた。すると葵は、「いいよ」と優しい笑顔で言ってくれた。「私ね、昔から、星空がとっても好きだったの。」 「今は?」「今も好きだけど、昔は、もっと好きだったなぁ。本当に星が好きで、その中でも恒星が怖いくらい1番好きだったんだ。まるで星が雨のように降ってくる気がして、なんだか嬉しいけれど悲しい気持ちも何故かあった。小さい時、お父さんと一緒に見た空も、中学生の時、葵と見たあの空も、今眺めているこの空も。同じ気持ちで違う輝きだった。そして、星空を眺めている時だけは、少しだけ自分もあの星のように輝けている気がするの。」葵が、「もっと続けてよ!」と言って、私は話の続きを話すことにした。「それでね星空はとっても綺麗で見てると嬉しいんだけどやっぱり悲しくなっちゃったの。」「今も?」「ううん、今はもう大丈夫なの。星は汚れないって信じてるからね。」「星が汚れたら悲しくなるの?」葵が聞いた。「うん。多分ね、私は悲観的主義なんだよ。」「悲観的?」「そう。私は星が綺麗って思うだけじゃなくて、この星がなくなってしまうかもしれないし、光らなくなってしまうかもしれないって。ま、そんなことあるわけないけどね」「いや、あるかもしれないよ。」そう言って、葵はスマホの画面を見せてくれた。 「えっ」私は思わず声に出してしまった。そりゃそうだ、だってこの画面にはある、都市伝説が載せられていた。その都市伝説の内容は、100年に一度、星が何一つ残らず消える。ということがあるらしい。しかも、その「消える日」が明日なんだから。そして私は思わず口にしてしまった。「葵…あのさ、明日空一緒に見てくれない?」「?おやすい御用だよ♪」「ありがとう!!」その日の夜、ワクワクしてあまり眠れなかった。-翌日-「おーい葵こっちだよー!」葵に向かって手をふった。「はーい」と葵が走ってきた。じゃあ、灯台の上へ行こう!そして遠くの灯台にある灯台へとダラダラと喋りながら歩いていた。そして30分ほど歩いた後、「葵、木の下で休憩しよう」と言って葵と一緒にお茶を飲みながらふぅと一息をついていた。5分ほど休憩した後、また歩き出した。そして10分ほど歩いて、やっと灯台に着いた。「やっと着いたね!」葵と話しながら最後の長い階段を上った。「おぉー」展望台から見た空はとても大きかった。葵も見とれてて、それを見た私は何だか安心していた。「あっもうそろそろ8時だよ」私はスマホで設定していたカウントダウンタイマーで時間を数えながら空を見ていた「5...4...3...2...1.....0!!」私が叫んだと同時に空に広がっていた星が消えたそれを見た葵が、「わあっ」と叫んで、びっくりして固まっていた私も葵に駆け寄って抱きついた。「すごいね葵!噂は本当だったんだ!でもいつ星は戻るんだろう……」私がそう言うと、「まあいいんじゃない?いつか戻れば。私も家で調べてみるよ。」そして私達はそれぞれ家に帰った。-翌朝-私は朝早くにかかってきた葵からの電話で飛び起きて、寝ぼけたままその電話に出た。ピッ「どうしたの?」「大変だよ!昨日疲れてたから家帰って調べる前にすぐに寝ちゃったの。そしたら、あの記事に、この情報を知りながら星が消えた空を見たら、その人達は、ある星も見えなくなる……って。」 「えぇ!?」私はスマホを落としてしまった。そして「葵、ごめんねまきこんじやって。」そう言って謝ると、「ううん大丈夫だよ。他の人が見れるだけで嬉しいよ」と言って葵は、電話を切った。(……葵悲しんてたな)「っ…ふふふふっあははっ」本当におもしろかったな今までの今までの話も全部デマ!!ホントにありがとねぇ最後までバカでいてくれて!もうそろそろ終わるよ。私の…私の両親の恨みがやっと終わる…… 私の復讐劇が! -1年前- 私はクラスに馴染めていなかった。別に馴染めなくても良かった。そして1人で席に座って今たら、葵が話しかけて来た。葵は友達も多くてクラスの中心みたいな感じだったから、からかっているだけかと思っていたら、星空が好きだった葵が急に誘って来た。私はずっと断っていたけど、無理やりあの灯台の展望台へとっつれて行かされた。その帰り走っていた葵が赤信号に突っ込んでしまった。車は、急ブレーキをかけ、交通事故になってしまった。しかもその急ブレーキをかけた車と交通事故になってしまった車は運悪く私の両親の車だった。そのせいで私は葵も星空も嫌いになった。 だから葵に罪悪感だけ残させて、私は葵の前からいなくなる。私の両親は交通事故でなくなってしまっているから、好きなところに引っ越せる。貯めたお金で引っ越して連絡先も変えるそして、もう明日にはこの街には居ないよ葵、でもなんでちょっと悲しくなってるんだろうね。まぁいいや。私のことを思い出して私と同じくらい苦しんでね。それでは、さようなら。
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