真っ暗な東京

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僕は相変わらずオーディション巡りをしあついた。合間で仕事をして、忙しい日々を送っていた。 その日もオーディションを受け、その足で職場に行き仕事をしていると。パートさんが 「勇斗君、お尻のスマホブルブル言ってるよ!」 慌ててスマホの通話を押した 「YOUTOさんですか?明日、8時にテレビ局に来て下さい。本日のネタで出演していただきます」 勇斗は足が震えた。 オーディションに通った! しかも一番出たかった番組だ 「ヨッシャ!」 僕は思わず大きな声で気合いを入れた。回りにいたパートさん達が驚く。 「あつ、すみません、オーディション通りました!明日収録です。」 そこにいたパートさん達は奇声をあげみんな喜んでくれた。涙ぐむ人もいた。僕はその時思った。 この光景忘れない。 戦っていたのは自分だけじゃなかった。ここに来るまで迷惑かけてしまって人達が、こんなに喜んでけくれている。受かったのは自分一人の力じゃない。みんながいたからだったんだ。 「あっ!」僕は思わず声が出た。あの暗闇の屋上で大社長に言われた言葉を思い出した。 「ひとつの星だけを見てみんなこんなに感動するかな?」この事だったのか…。 ****** 「何か下の階が騒がしいが、何かあったのかい?」何ヵ月ぶりかに会社に来た大社長が若社長に聞いている。 「勇斗君オーディション通ったみたいです、しかもゴールデンの番組の」 「そっか、あれからもちゃんと頑張っていたんだ」 「はい、勇斗は根性あるいい青年です。いつか人格者になると思いますあなたみたな…」 「だと嬉しいね」 「はい」
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