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競争
その日を境に選抜の中には急に態度が変わった者もいる。入った頃は一緒に夢を語っていた仲間だ
自分に力がないから仕方がない。やはりそんな生易しい世界じゃないんだと自信がなくなる。
同じ様に自信を失くした者が去って行く、希望と夢を持って同じ方向を見ていた同期は5ヶ月後3分の1になっていた。
僕はお袋から「挨拶だけは」の言葉を守り辛うじて留まっているようなものだと考えていた。
「一番光る星になる!」
そう言って飛び込んだ世界。僕は自信はなくなっても去る気持ちにはならなかった。
まだまだやってない、努力が足りない、選抜に入った者の中には人知れず努力をしていた者もいる。自分にたかをくくっていた。でもあそこまでやらなければ残れない。ただ自分はやってない。
後ひと頑張りやってからそれでも駄目なら諦めよう。そう心に決め歩き出した。
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