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海辺のドライブ
2000年3月
「お袋、飯食い終わったらドライブ行かない?」と勇斗は言った。
「何?急に珍しい事言うじゃない、何か気持ち悪い」
「いいじゃん!たまにはスカッと腹ごなしに」
「情ないねぇ21の男が彼女じゃなく母親を助手席乗せてドライブかい」
と言いながら母の美智代は息子の心の変化を読み取っていた。
勇斗と美智代は二人きりの家族、だからこそ美智代は勇斗の変化は敏感にわかってしまう。
二人は日本の一番東「犬吠埼」が左に見える九十九里浜の海岸に着いた。
「何今更、いっつも来てた海にわざわざ夜に来るの!」美智代は怪訝な口調で勇斗に言った。
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