異常なまでの超天才

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異常なまでの超天才

 エリリカは、父親譲りの知性と、素晴らしい容姿をほぼ完ぺきに受け継いでいた。  都内のトップクラスの進学校「駒形高校」に断トツの成績で入学。  スッキリとした目元に筋の通った鼻。肩まで伸ばした髪は、ツヤツヤして美しかった。  模試でも、常に全国一位を独占した。  これには、父の母校でもある駒形高校の担任・相宮光司も舌を巻いた。 「いや、君の知能は、お父様譲りか、それ以上かもしれないね」  相宮も、同じ東大出の秀才だったが、なぜか母校でエリリカの担任をしている。  誰しもが、「絵里夫先生の再来」を疑わなかった。
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