35人が本棚に入れています
本棚に追加
運命の出会い
お父さんは迫り来る車から俺を庇ったせいで、倒れてしまった。
「お父さん!!お父さん!!」
俺は叫ぶ。
「優佑ぇ!お前が母さんを守るんだ!力強く生きるんだぞ!」
お父さんは力強く俺に言った。
「そんなの嫌だ!!お父さんが死ぬ訳無い!」
俺は泣きながら言う。
「優佑、俺はお前の様な子供を持てて幸せだったよ…ウチを選んでくれてありがとうな…」
とても優しい声だった。
お父さんの瞳がゆっくり閉じる。
小学生6年生の俺には「死」が信じられなかった。
「おとぉさぁぁぁぁぁん!!!!」
…
…
…
俺は最悪な気分で目を覚ます。
(またこの夢か……)
もう、何度見たかも分からない夢だ。
俺は、学校に行く為に着替えを済ませ、
リビングへ向う。
最初のコメントを投稿しよう!