運命の出会い

1/6
前へ
/89ページ
次へ

運命の出会い

お父さんは迫り来る車から俺を庇ったせいで、倒れてしまった。 「お父さん!!お父さん!!」 俺は叫ぶ。 「優佑ぇ!お前が母さんを守るんだ!力強く生きるんだぞ!」 お父さんは力強く俺に言った。 「そんなの嫌だ!!お父さんが死ぬ訳無い!」 俺は泣きながら言う。 「優佑、俺はお前の様な子供を持てて幸せだったよ…ウチを選んでくれてありがとうな…」 とても優しい声だった。 お父さんの瞳がゆっくり閉じる。 小学生6年生の俺には「死」が信じられなかった。 「おとぉさぁぁぁぁぁん!!!!」 … … … 俺は最悪な気分で目を覚ます。 (またこの夢か……) もう、何度見たかも分からない夢だ。 俺は、学校に行く為に着替えを済ませ、 リビングへ向う。
/89ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加