35人が本棚に入れています
本棚に追加
俺には分からないのだ。
こんな事をして何になるのか、なんの意味があるのか、いつも通り俺は机に書いてある文字を濡れた雑巾で消す。
その様子を1人の少女がじっと見ている。
俺の姿を哀れとでも、思っているのだろうか。
そしていつも通りの時間が経過してゆく、いつも通りの授業があり、昼休みがあり、学校が終わる。
俺は下校しようとした、しかし、俺の行く手を悪ガキで有名な3人組が塞いだ。
「おめぇ、喋んなくて気持ちわりぃんだよ」
「まじキモ」「なんか言い返してみろよ」
3人組は俺を罵る。
俺の目の前にはいつもの暗い世界が広がっている。そこに光はなく、永遠と深い闇に満ちているのだ。
しかし、そこにちっぽけではあるが、力強く輝く光が現れた。
「何してるの!やめなよ!!」
まるで天使の様な綺麗な声であった。
俺は驚き振り向いた、そこには1人の小さな少女が立っている。
最初のコメントを投稿しよう!