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全身が痛い。
今見て分かる範囲で4つは痣が出来ている。
｢助けてくれて、ありがとう！｣
俺の耳に綺麗な天使の様な声が聞こえる。
その声の持ち主は俺が机に書かれた暴言を消すのを見ていたあの少女だった。
感謝を言わなければならないのは俺の方だ。
だが、俺の口から出た言葉は
｢別に君を助けたんじゃない｣
そんな、心の無い言葉だ。
俺はつくづく自分が嫌にな奴だと実感する。
｢私は、雨宮 心！！よろしくね！！｣
少女は俺の心無い言葉を気にせず笑顔で言う。
そして、走って帰っていった。
｢雨宮 心…｣
気が付くと俺は小さな少女の名を口にしていた。
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