能恵姫の伝説

7/9
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
能恵姫様は法印さんに言いました、『過去の因縁から私はこの世の存在ではなくなってしまいました。私は二度とお城へ帰ることは出来ません。これから私は龍神様に仕え、この地を水難から救い、国土の護りとなって自身の罪を償います』と…。 そして、さらに彼に自分が髪に差していた櫛(くし)と笄(こうがい)を渡して、姫様が嫁ぐはずだった川連城のお殿様にそれらを自分の形見として渡してほしいと頼んだそうです。 こうして、能恵姫様は自身も龍神となったのです。 その後、その話を聞いた川連城のお殿様が、能恵姫様のご冥福を祈って建立したのが現在、県内の湯沢市川連町にある『龍泉寺』だそうです。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!