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真昼
新築で建てたこの三階建ての一軒家。真新しい壁が続く廊下を歩きながらわたしは不意に立ち止まり考えてしまう。いつも、同じ場所で……。
三階の廊下の天井には扉が付いている。屋根裏部屋に通じる扉。
真昼の新興住宅地は気がおかしくなったのではないかというほど静まり返っている。それこそ一階の台所のシンクに、一滴の水が落ちる音が聞こえてきそうなほどに。
日光を取り入れられるように窓を多く作った家の中には外から日差しが差し込む。そんな中で私は一点を見つめ動けないくなる。
根拠なんて何もない。だから、証拠も何も、本当に何もないはずなのに、どうしてもそう思えて仕方がないの。
『この上で誰かが暮らしている』
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