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2020年、「事実は小説よりも奇なり」を地でいく病災が起きている。
そして、私の中の、まだ答えの見つからない問題
「人生って何なんだろう?」
が時折、浮かんでは消えて、を繰り返す。
この病災の中で初期に注意喚起を訴えた医師がその行政に圧力をかけられ、その後に34歳でその病でこの世を去るって、どういうこと?
オートマティックに平家物語の冒頭が脳内再生される。
『……偏に風の前の塵に同じ』
儚い。無情すぎる。
近しい人を思い出せば、父のように75年周期のハレー彗星が過ぎ去った後に生を受け、次来るまでに人生が終わってしまう人がいて
その父の母である祖母は被災はしていないが、関東大震災〜戦争を体験し〜阪神・淡路大震災を生きた人もいて
そんな中「なんで私は生きて、生かされて、いるのだろう?」
と疑問に思う。
「何でも経験」がモットーな私は既に三元号をまたにかけることになった。
1989年ベルリンの壁が
1991年ソビエト連邦が
崩壊した。
子供の頃に遊んだ「パネッコ」にあった西ドイツ、ソビエト連邦の国旗はもう存在しない。
9.11 私は仕事中だった。
なぜか今日はNYへの問い合わせが多いな? と思っていたら
「今すぐTVをつけて」と非番の人から連絡が入りTVをつけた。
そしたら、2機目が突っ込んでて、みんなで呆然となった。
『……映画、映画じゃ、ないんだよね?』と愕然とした。
3.11 ひどい揺れの中、幼児を抱えて家を飛び出した。
その後で、津波の映像、原子力発電所の映像に恐怖した。幼児を抱えて、宅配食料が届かなくなった時、大阪の実家へ帰る決断をした。
夜の新幹線、多くの子供を連れたお母さんたちや外国人でいっぱいで
『ああ、この列車は疎開列車なんだ』と思った。
帰省しても、営業中のコンビニの電気が消されてるのを見て日本中が
『半旗を掲げているのだ』と思った。
そして、今年どこに逃げることもできないこと、が起きた。
こんなことが起きるなどとは半年前には思ってもいなかった。
3月に卒業式ができなくて、今年卒業の子は大変だなと思ったら、来年卒業予定の自分の子供が大当たりな年になってて、今、不安に過ごしている。
運動会がなくなる。いつもみんなで頑張って練習して、演技する
「ソーラン節」はどうなるんだろう?
修学旅行はなくなるのかな?
受験はどうなるんだろう?
こんなこと、今までに考えたことも想像すらしたこともない。
そんな中でも、私たちは生活していく。
外出を控え、使い捨ての紙マスクを毎日洗って干している。
「緊急事態宣言」が解除され、夏の予定を組んでいる。
家族の都合上、お盆のド真ん中しか動けない。
今まで混雑を避け続けてきたので、高速道路の40Km渋滞など経験したことがない。「何でも経験」のモットーは一度程度だから「良い経験」なのだ。
年末年始の帰省はここ数年、元旦夜に帰路につく。まるで夜逃げのごとく、実家を出発する。
「あら? これからスキー?」と近所の人に声をかけられたこともあった。
せっかく旅行をするならば、子供が理科で天体を学習であることをひっかけたい。星座にまつわる話は頭に入るようだが、各星の名前や位置が怪しいからだ。
「シリウスって何?」と聞かれ、
「シリウスに向かって飛ぶんだよ! だからきっと結構明るい星?」
と返事をしてしまう情けない母親である。
いやいや、これではいかん。
有名なセリフはずーっと気になってた。ここぞとググる。
結果、オリオン座の近くで一番大きな星だと理解した!
冬の大三角の一角であるならば、今夏は見られない……が、
今冬には見つけてみせようではないか!
元々、彼(旦那)とおデートで何とか流星群を見に行ったこともある。
「次はXX年後だって、一緒に見れたら良いね」
なぁんて、こっぱずかしいことを言い合った。
その後、家族三人となった時、流星群を見に行ったがその日は暴風雨だった。
車のフロントガラスに打ち付ける雨で、前が全く見えないぐらいの豪雨だ。
それでも真夜中にその雨は止み、サッブイ中、宿のベランダで小一時間ほど雲間にちらっと見える星を見た。しかし、流星を二人で同時に見れることもなく、子供はすっかり、夢の中だった。
そんな経験があるぐらいは天体好きであり、出会う前にそれぞれ本当の
「満天の星」を見たことがあった。
旦那は北半球、家族とグランドキャニオンで
私は南半球、ソロ旅行中、ペンギンパレードツアーに参加したとき
「ああ〜可愛い」
と満足し、一人バスに戻ろうとした時、空を見上げてびっくりした!
満天の星が頭上にあり、思わず、その迫力に腰を抜かして、座り込んでしまった。
「星が多すぎて、どれが星座か判らんやないかい!」
しかも見慣れない南半球の星空。ニセ十字と南十字星の区別がつくようになっていたはずの私もそれすら判らない。
「昔の人はこれを見てたんかぁ」
「うわっサブイボ立ってるんやん!」
と感慨にふけったのだった。
さぁ、今度こそ「満天の星」を家族で観たい! 子供にも観せたい! と夫婦揃ってこのテーマに前向きであり、夏のイベントにしようと画策している。
しかし、前述の通りお盆の時しか動けない。
ネット検索して日程と人数を入力する。
ふむふむ、寝る場所の上がガラスになってて寝ながら夜空が見える宿?
良いではないか! ポチ!
「該当のものはございません」
「くっ」ならば、と更に検索して
「満天の星空ツアー」なるものを探し出した。
ロープウェイで山頂まで行き、上手なガイドさんの説明のある中、寝転んで星を見ることができるらしい! ただし、予約できるのは2週間前からになっている! 提携の宿に泊まるとその予約期間がなくなるらしいのだが、星が見えるかどうかはもちろん天候次第だ。ボーナスがほぼほぼ家計に消えていく我が家はそのために10万円がかけれない! ああ世知辛い!
どうにかならないものだろうか? と更にあちこち検索をかけるも、お盆だからかどこもかしこもクソお高い!
思い起こせば、日本って、どこもかしこも混んでいる。
首都圏の有名美術館に行った時のことを思い出す。
貸し出しされた名画代回収のためにも、人が入らないといけないのは理解できるが、上野にパンダがきたときのよう(ああ、年齢がバレる)に押し合いへし合いじっくり見ることもできないのって
「どうなんだろう?」と思う。
しかも、距離が近すぎて、大きな絵が観たいところで見れない。
「どこへ行っても大体こんな感じ?」
を痛感してから、美術館から足が遠のいてしまった。
「日本って、日本って、なんでどこもかしこも混んどんねん!」
海外旅行で訪れた美術館がこんなに混んでるのを見たことがない。
日本は豊かな国だから文化水準が高くって、絵画鑑賞や音楽鑑賞が好きな人が多くって、それに時間やお金がかけられる人が沢山いるんだ、と思えどゆっくり楽しめないのはツラい。
今回の病災でそこまで気にしてなかった各国の人口を知る機会が増えた。
「なるほど」と思った。
アメリカや中国、ロシア、インドとかは別としても、イギリス、フランス、イタリアが日本の半分で、スペインは半分以下、その上、凝った年賀状を自作する人が多い国やった。
「天体を勉強中だから」⇨「星空を観に行く」ことを考えてみたものの、今年はお盆しか動けない。私の考え自体が無茶だったのかもしれない。
更に、私の日本人気質もいけないんだろう。
せっかく行くんだから、確実にしたい! 安く、楽しみたい! と必死になってる。
「これが果たして、豊かなんだろうか?」
『世界で一番貧しい大統領』を思い出し、ふっと肩の力を抜いてみる。
「無理することもないんかな?」
さて、もう一度、夏の家族旅行のためのネット検索に戻るとするか……。
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