関ヶ原の戦い

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関ヶ原の戦い

只野家討伐の動員令が出されてから一ヶ月。 全国の大名達が準備を終えて只野家の領地に向かおうとした矢先に、只野家が電光石火で動いた。 只野仁が自ら指揮を取って尾張の領地になだれ込み一気に尾張を抑えてしまった。 一気に尾張抑えた余勢を駆って美濃まで進出、岐阜城をあっさりと制圧してしまった。 其処で只野軍の動きは止まる。まるで幕府軍を待って居るかのように只野軍の動きは止まった。 「己!只野め!亡き父上に背くような行いを!恥を知れ!」 信雄か飲んで居た酒の酒杯を投げつけて、パリンと割ってしまっても怒りは収まらない。 先に只野家討伐の令を出したのに自分が常に正しいと思う思考回路は如何ほどの事か… そんな考えを信雄は毛ほども感じずに命令を飛ばす。 「直ぐにあの狼藉者を討てぃ!」 其処へ徳川家康が現れる。 「まあまあ、落ち着きなされ信雄様」 「家康!此れが落ち着いて居られるか!」 ヒステリー気味に信雄は叫び声をあげる。 しかし、家康は慌てる事も無く淡々と信雄を優しく諭すように答える。 「只野軍がこのまま動かなければ我等の軍勢が整いまする。丁度、大軍を開ける場所がありまする故に」 「その場所は何処だ!」 「美濃、関ヶ原で御座います。既に柴田殿、前田殿、佐々殿、丹羽殿が軍勢をそれぞれ率いて軍を展開してます。後は残りの諸大名の到着を待つのみであります」 「家康よ、勝てるのであろうな?」 信雄にそう言われて家康は満面の笑みで答える。 「無論、勝てます」 時は変わって只野軍はと言うと… 「早く来い来い、幕府軍」 現在、占領した美濃で戦後処理しながら、幕府軍の展開を待って居る状況です。 後の関ヶ原の戦いは只野軍圧勝の形で戦は終わる。 徳川家康は直ぐに捕らえられると、処刑となり一族は高野山送りとなり。 織田信雄は最後まで負けを認めず錯乱し、廃人となったが今回の戦の責任を取らせる形で処刑となった。 織田の本家は織田信孝が継ぐ事になり、只野仁は只野幕府を開き300年に渡る長期政権を作る事になる。 晩年の仁は日本各地に神社を建立し、ハワイ、オーストラリア、アメリカ大陸に大量の移民を送り込み日の本連合国の基礎を作った人と言われてる。 終わり
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