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 日曜日になると、僕は早速、三崎希美を自宅に招待した。  すると、僕の部屋に差し入れをしたお母さんから三崎希美のことを聞かされたのだろう、お父さんはお母さんが差し入れしてから直ぐに僕の部屋に入って来て彼女を見るなり目を飛び出さんばかりに丸くして驚愕の表情を浮かべた。その顔でお父さんが彼女と挨拶した時、僕は鼻高々になり、勝ち誇って負け犬のように部屋を後にしたお父さんを目送した。  以来、お父さんは僕を見る目が一変した。僕に一目置いたのだ。そしてアホな自慢話を一切しなくなった。
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