声2

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いきなり電話した私に、ビックリした様子のキミ。 適当な言い訳言って話始めた。 いきなり何?って聞かれたから、慌ててなんとなくって言っちゃった。 だけどホントは、なんとなくなんかじゃない。 聞きたかったから。キミの声が聞きたかったから。 だけど素直に、 『・・・の声が聞きたかったから。』 なんて、言える訳がない。 なんとなく掛けた。で、話が途切れた。 堪えきれなくて、バイバイって言っちゃった。 1分程度の短い会話。 ホントはもっと、話してたい。 だけど、恥ずかし過ぎて、気まず過ぎて、通話を切った。 電話が終わったって言うのに、耳にはまだ、キミの声の余韻。 まだ耳元で、キミが話しているみたいで、嬉しくなった。 短かったけど、勇気を出して電話して、ホント良かった。 キミの声が聞けて、安心した。 またきっと、いきなり電話を掛ける。 その時は、なんとなくじゃなくて、 『・・・の声が聞きたかったから電話した。』 って言うょ、 だから、待ってて。私が電話を掛けるのを。 キミの声が聞きたくて、また電話するから。
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