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いきなり電話した私に、ビックリした様子のキミ。
適当な言い訳言って話始めた。
いきなり何?って聞かれたから、慌ててなんとなくって言っちゃった。
だけどホントは、なんとなくなんかじゃない。
聞きたかったから。キミの声が聞きたかったから。
だけど素直に、
『・・・の声が聞きたかったから。』
なんて、言える訳がない。
なんとなく掛けた。で、話が途切れた。
堪えきれなくて、バイバイって言っちゃった。
1分程度の短い会話。
ホントはもっと、話してたい。
だけど、恥ずかし過ぎて、気まず過ぎて、通話を切った。
電話が終わったって言うのに、耳にはまだ、キミの声の余韻。
まだ耳元で、キミが話しているみたいで、嬉しくなった。
短かったけど、勇気を出して電話して、ホント良かった。
キミの声が聞けて、安心した。
またきっと、いきなり電話を掛ける。
その時は、なんとなくじゃなくて、
『・・・の声が聞きたかったから電話した。』
って言うょ、
だから、待ってて。私が電話を掛けるのを。
キミの声が聞きたくて、また電話するから。
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